交際が長続きする「トラブル解消エクササイズ」

今日は交際中によく起きる「認識の違いによるトラブル」に関する記事です。
カチンときたりムカつくことが起きたら、自分と向き合うチャンスです。

深夜1時に彼女からLINEがあって、びっくりして起きてしまいました。非常識な時間のLINEで、他人への配慮ができないひとだと思います。今後もうまくやっていけない気がするので交際を終了しようかと思います。

女性

認識の違いはよくある話です。自分の思いこみで、ご縁を切ってしまわないように気をつけて。以下、問題を整理するエクササイズをご紹介します。

問題を分解して考えるエクササイズ

いまは不快な感情のせいで、相手に対する不満や憤りがたくさん出てきているかもしれません。
まずは一旦冷静になって、今回の出来事を分析してみましょう。

最近、不愉快だった出来事を思い出してみてください。


「深夜1時、寝ているときに彼女からLINEがあった。通知音でびっくりして起きてしまった。非常識な時間のLINEだったので常識がないと思った。配慮ができないひとだと思うので、今後もうまくやっていけない気がする」

その出来事を「事実」と「解釈」に分けてみてください。


(事実)
「寝ているときに彼女からLINEがあった」
「通知音でびっくりして起きた」

(解釈)
「深夜」
「非常識な時間のLINE」
「常識がないと思った」
「配慮ができないひとだと思う」
「今後もうまくやっていけない気がする」

無意識にしている勝手な意味づけに気づこう
こんな言葉、使っていませんか? これ全部、「事実」ではなく「解釈」です。

「~~に思える」
「~~に感じる」
「~~に見える」
「~~と聞こえる」
「~~な気がする」

「事実」と「解釈」を俯瞰してよく見てみましょう。

何が起きたか冷静に見てみてください。
「事実」はいつもシンプルです。
不快な感情は「解釈」の方に根差しています。
つまり、あなたの感情を揺さぶっているのはお相手ではなく、出来事に対して自分自身が意味づけした解釈の方なのです。

他者と関わるなら、認識の相違は当然おきるもの

深夜のLINEのケースは、紐解いてみると「寝ているときに通知音が鳴って、びっくりして起きた」だけの話です。

あなたは深夜のLINEを「非常識」だと感じ、自分が正しくお相手が間違っていると解釈しましたが、お相手はLINEの通知はミュートにしておくのが普通だと思っていたかもしれません。LINEの通知を切っていなかった自分の方が「非常識」なのかも。

他者と関わる以上、このような認識の相違は当然おきるものです。
育ってきた環境も違うし、お互いの経験が異なるからです。
認識の違いにガッカリして縁を切ってしまうのではなく、その気持ちを言葉に出して伝え合いましょう。

認識の相違は単なるコミュニケーションエラーなので、相違が起きないよう努力することができます。予め、話し合って確認しておけば回避できることも多くあります。

お互いに調整し合って、心地良い関係を築いていきましょう。

「自分としては、前向きにふたりの関係を育んでいきたいと思っている。そのために、気になったことは溜め込まずに言葉にして、調整できるところは調整していきたい」という思いが伝われば、ふたりの今後のために話し合いたいと分かってくれるはずです。

もし「話し合いの機会を設けて歩み寄ってみようかな」と思うと気が重くなったり、しんどくなるのであれば交際終了でも良いでしょう。
その場合はきっと、もともと細かい違和感が積み重なっていて、この出来事がきっかけになっただけなので。
それはそれで、正しい結論だと私は思います。

何か1点でも相違があったらリセットボタン、というパターンを繰り返していないかだけ、気をつけてね。

結婚後もお互いが心地よい関係でいられるように

他者と暮らすということは、お互いの違いを受け入れながら、歩み寄れる範囲で協力して生活していくということです。

自分がうっかりすることもあれば、お相手がミスをすることもあるでしょう。

善悪に関わる絶対に許せないこと以外は、「他人同士、違うのは当然。それは、お互いさまだ」と思って、大らかでいる方が長続きします。

結婚して何年経っても、「え??なんで?」というコミュニケーションエラーは生じます。でもガッカリしないです。だって、もともと他人なんだもの。違って当然。誤解があれば話し合って解いて、また寄り添って歩くだけです。

自分の心を偽らない範囲で、柔軟に、大らかになれますように。

今日はここまで♪
Have a good day!

仲人士・中平知見